大学人、先頭に立って

島根大学にははじめての訪問でした。島根医大とは、既に合併している、とのこと。迂闊ながら知りませんでした。台風が来てるので、空路はやめて、岡山まで1時間新幹線、それから特急で松江まで2時間半の旅の計画でした。ところが安全確認とかで松江のすぐそばまで着いてから突然の遅延がはじまり自転車並のスピードとなり、結局30分おくれの到着。
特急の揺れがきついので車内での講演準備はできず。PCの画面を見ていると頭がくらくらして。30分ほどであきらめ。後で聞くと振り子電車とかで中央西線でもつかわれたスピード優先のものです。乗り物酔い止めを飲むべしとか、車中で吐きたくなる、とか聞きました。わたくしは早めに画面をみるのをやめてじっとしていたので被害はあまり無かったです。ただ、講演中ずっとなんとなく船酔い感のような不快感はありました。
川向先生の宣伝がよかったのかビックリするような大勢の聴衆でした。質問も沢山あって約2時間講演と質問をこなしました。疲れましたが、分かってもらった手ごたえはありました。充実感あり、です。
そのあと、学生さんと話をしたり、晩飯を若手教員の方々と話せて、これでなんとなく島根大学のことはすこし分かった感があります。恵まれている部分と恵まれてない部分と。
ひとことで言えば応援してあげたいな、という気持ちですがどう応援できるものやらまったくわかりません。
島根県は僻地でなく文化、歴史的に日本のフロントの一つ。沖縄と似ている。こんな風に思わないと、いけない。いまは、交通僻地のことはまちがいない。しかし、交通僻地は空路の値段次第で、まったく変わってしまう。そういう考え抜きで、未来プランは作成できないでしょうね。
日本のフロントになるには、外来人を出来るだけ多く引き寄せないと。日本の中のよそものと外国人を沢山呼び込まないと。
そのために技能、能力があれば外国人には住めば、無税とか。特典が必要。産業よりは学術文化芸術こういう方面で人集めをする必要があるのでしょう。人が集まれば自然産業もついてくるはず。地場産業は農漁業それに観光なのでしょうか。県の将来の中核に大学をおくべきなのでしょう。競争する大学が複数有るとはるかに良いのかも。半分くらいはすべて英語で授業するとかそういうことも考えたらどうなのでしょうか。
ただ、結局はいまの交通アクセスの悪さを変えないことにはどうにもならない。
人口が百万を切った弱小県です。小さな飛行場が二つ(出雲、米子)あるのでこれを最大限活用していくのがベストかな。安いフライトが来れば距離感は著しく減少します。
食べ物は非常においしいし、お酒もおいしいし、温泉は沢山あるし、古い歴史はどこにいっても思いおこせるし、それに人々は穏和ですから、沢山の人々が気に入るはず。地価も物価も安いと聞きました。
飛行場の位置から、出雲市と鳥取県の米子市これら二つの市を中核にしてこの一帯をダイナミックに発展させるのがベストなのでは。松江は開発が似合わないのでそっとしておくのがいいのかもしれません。過疎の弱小県の鳥取県とは合併するよりも、それぞれの良さを発揮する協調と競争の関係がいいに違いありません。これら二つの県の、大学人めざめよ、先頭に立って、といいたいです。

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