インチョン空港は関空から1時間50分なので、毎月行っている那覇空港までとちょうど同じ時間で着きます。ソウル市内までは60分以上かかるのでその点も研究センターまでの時間と良く似ています。違う点は外国だし、たぶん標識など分からないことが沢山ある点です。
前日にも書きましたが、韓国の空港は何度も通過してるし、ソウルの町は一度見てます。でも今回は5泊6日の旅ですから、おのずと気分が違います。
はるかで空港に着いてから、ちょっと買い物をしました。おなじ極東の文化ですから、われわれが感じる礼儀や感謝はすぐ通じる可能性が高いとおもうのです。特にある程度の年齢になれば。(ここまでは関空でかきました)。
さて、24時間韓国に滞在した感想は、ソウルの町を車から見たり、歩いた印象からは日本のどこかとなにも変わらない、ということです。ただ、急いで付け加えると、ハングル文字を見れば、異国と気がつきます。それから、車が道路の右側を走ってます。
しかし、服装だけとか顔つきだけとか、町並みの様子とかだったら、日本と非常に近く、これは間違いなく、地理的に近いだけでなく、文化的に大変近いという印象です。
ただ、ホテルや店やなどでは、ただちに日本語で対応されたりするので、わたくしたちが日本人であることはすぐ分かるようです。聞くと、90%のケースは日本人と思って間違えないそうなので、なにか違いがあるのでしょう。
昨日飛行場に着いてから、Yonsei大学のK先生に大変世話になっています。ご家族、研究室の学生さんに大変親切にされて恐縮しています。今日はいままで世話になり放しでした。
朝、米国と英国からやって来た、NさんやHさんに会ってしばらく話しをしました。NさんはVIPなので一緒に記者会見に出ましたが、別に特になにも質問も無くすぐ終わりましたが。わたくしは、明日しゃべるので、明日は一日学会に出席するつもりですが、今日は観光を優先してしまいました。
昌徳宮(チャンドックン)という世界遺産にふさわしい離宮を1時間以上かけて見ました。その後、韓国料理の粋ともいうべき昼飯コースを食べて、非常に満足しました。
食は文化ですから、やはり何でも本場で一度は食べなくてはいけないのですね。これで、わたくしの韓国料理の一つの標準が出来たような気がしました。連れて行ってくれた、二人の学生さんとK先生に感謝です。
多種多彩な興味深い店屋が並ぶ仁寺洞をゆっくり歩いて、そのあと伝統的なお茶を楽しんで、夕方になりホテルに戻りました。ホテルは市庁のある旧市内から漢江の反対側の国際展示場の傍にあり、交通渋滞もあり約1時間かかります。
これから、学会の関係者と晩ご飯を食べます。いまから二日間がわたくしにとっての学問モードになる時間帯です。
今朝は朝食時にたまたま隣に座った、札幌からの熟年ご夫婦と四方山話をしました。やはりわれわれくらいの年齢では韓国にたいしてはなにかぬぐいがたい先入観があるのですが、今回の旅行はそのようなものをぬぐい去るのに好機会と思ってます。そういう意見で一致しました。つまり、やはり非常に近い国だということです。
ただ、だんだん入っていけばもちろん非常に違う国でしょう。でも、日本だって関西と関東、東北、かなり異なるのですから、相当な違いは、国が違うのですから、あたりまえでしょう。
ともあれ、韓流ブームのおかげで、韓国は美男美女の国であるということが認識されたようですが、そういうことが文化交流的には一番大切なことなのだと思いました。美男美女は日本だけにいるのではないという当たり前のことですが。