講演のほうは無事終わりました。公開講演会も盛況でした。
沖縄でのユニットのメンバーにとっても、たいへん元気づけられるワークショップだったでしょう。これだけ本土から離れているので孤立しがちですが、逆に国際的になって、世界中から人々が来る、そういうかたちの会合がいちばん意味があることも分かってきました。今年はわたくしが模範演技(?)をしましたが、来年は彼等にもっとオーガナイズする役割の部分も担って貰いたいといいました。年間何回か人々と交われれば、他は思い切り集中して研究できるはずです。それには沖縄は若い人、特にポスドククラスの人達には理想的かもしれません。求心力があることも大切ですが、今回の会合で、沖縄での研究は十分に求心性を持ちうる、こういうことも分かりました。その上の、世界での指導性まで獲得できれば、招待などしなくても人はどんどん来るはずです。ですから結局水準の高い研究をすること、そしてそれに惹かれて来た人達にホスピタリティーで接する。これが研究をするうえでいちばん肝要なことなのです。
われわれの機構の水準を高めることも必要ですが、琉球大学の水準を同様に高めていく、そうでないといけないのでしょう。
おととい書いたものが国際的にぐるっと回って、THさんとわたくしはホテルのめしがまずい、ということをいってる、このTHは誰なんだとかいう、冗談のようなはなしが二次会で本人の前で話題になりました。そしたら、TYさんも便乗してうまくない、と断言してました。。
昨日の午後の見学も午後になると晴れてきて、気持ちよい日差しのもとで、中村家と中城城趾をみれました。また公開講演会がおわってからのアトラクションも大変よかったでした。具志川の小学生から高校生くらいまでのグループの太鼓演奏でアンコールまででました。勇壮なものでした。ところで、この勇壮さですが、その日の朝食時間にTHさんと雑談して、彼が日本ではもう戦闘的気風みたいなものはどこにもないのか、と聞いたのでみな若者は平和なものですよなどど返事をしたものでした。THさん、この子供達の勇壮な太鼓を聞いて、やはりあるじゃないかと笑ってました。沖縄は空手の発祥の地だし、エイサーも含めて、武道的な雰囲気は濃厚に残ってるのでしょう。そのあたりはわたくしはあまり分かってないのです。
中村家でとった写真を数枚下にしめしします。逆立ちをしたシーサーを見て、おもわず、うちの若い人達もこういう雰囲気で研究しないといけないと思わずいってしまいました。