ギネスに連想 In association with Guinness

金曜日なのとたぶん愛知万博の影響で、新幹線は混んでいて東京駅で一時間ほど出発待ちとなりました。ちょっと早いけれども晩飯代わりに何かを食べながら時間をつぶすことを考えて、地下に降りたらADと言う名前のギネスを飲ませるところがあり、ここの椅子に座って、このブログを書き出しました。
今日はちょっと笑える話しを聞きました。どこの官庁だか、ともあれblogという4文字を含むサイトにはインターネットでまったくアクセス出来ないようにしてあるそうです。つまり勤務中にブログをみて遊んではいけないということですか。勤務時間にたばこを吸いに行くのは許せても、ブログはまかりならぬ、事前拒絶ということでしょう。でも情報収集にブログは役立つし、時代に逆行してるんじゃやないのだろうか。官僚だった友人は、毎朝役所で主要新聞を読むひとときが大事な仕事とか言ってましたが。

ギネスは最近よくZで夜にラボメンバーと軽くお喋りするときに飲むので、ひとりでもアットホームな感じで飲めます。スタウトの品格というか、何かがあるのでしょうね。これを飲むと話題も高尚になりがちです。Eという、ちょっと値段のはる国産ビールがありますが、どう飲んでもすこし苦みが弱い以外に格別な感じはありません。やはりこのギネスとは、歴史の格が違うのかな。今日のギネスはドラフト(生)ビールで瓶ビールでない。泡の立ち方がなかなかよろしい。

ギネスというとおもいだすのが、戦友、同志とでも表現できるPNさんで、かれは若いときにギネスの工場で培地作りの技師としてしばらく働いたとのことでした。大学受験がうまくいかないので、しかたなく就職したので、失意の底にいた時代なのでしょう。しかし、企業で彼が働いた経験は明らかに後に彼の長所になっています。バーミンガム大学の入試に落ちた受験生のなかに、タレントを発掘するのが仕事の人の目にとまらなければ彼はギネスの会社でもしかしたら一生を終えたかのかもしれません。あれほどの才能があるので、ギネスにいても、ビールかそれともギネス記録かなにかであっと驚くようななにかをしたでしょうが。

わたくしも恥ずかしながら、企業で働いたことがあります。大学を卒業した年の3月に短期間数週間ですが、製薬会社の研究所で大量培養をさせてもらい、そのあと酵素の純化のために働きました。これはその時の指導をして頂いたEF教授の示唆によるものでいまでも感謝してます。大崎のそばにあり、その時も今も一流の製薬会社です。その間なにも不快な経験をしたわけではありませんが、じぶんは企業では働きたくないと強くおもってですね、甘い考えはなくなりましたし、その後の経歴の選択が背水の陣になりました。そののち、立川のそばにある、測定機器制作会社で短期間実験をさせて貰ったことがあります。これもなかなかユニークな経験でした。あの時の親切に教えてくれたおじさん今どうしてるのかな。職人魂のひとでした。データはちゃんと出たのに論文にしなかったのは残念でした。やはり学生だったので公表するという責任感が弱かったです。でも、あの時に勉強した放射線物理学や放射線生物学に関する知識は今でも役に立ってます。製薬会社へいったときの大量培養のあとの生化学も役にたったし、やはり企業現場での体験は価値あるものですね。

ギネスといえば、ギネスの記録ですが、日本人はギネス記録に挑戦するのがホントに好きですね。バラエティの広さに、おどろきあきれる記録がありますね。こちらのほうが、ビールよりも世の中に貢献してるのではないでしょうか。そういう点でもギネスという会社は面白いですね。日本で似たような会社ありますか。伊藤園のお茶ボトルの俳句いいですね。でもまだ国内ですらそれほど有名ではないですね。

さいきん特に感心したのは円周率を8万桁以上も暗記してる方のテレビでのドキュメントでした。このひとは数字を言葉によみかえてなにかストリー性のある文章を延々お経みたいにして、それをどうもうまいこと憶えるのですね。たしか60才近いので、その点もたいしたものでした。円周率の暗記は熾烈な記録争いがありそうなのがグーグルで円周率、暗記、ギネスでみると分かります。
ギネスの記録、面白い文化ですね。わたくしも一冊持ってます。10年くらい前の版ですが。ギネスを目指す人達を見ると、日本にとって、すごく意味のある文化だと思ってます。

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