緑寿庵清水、門前市をなす

昼飯にZに行くべく、今出川通りから鞠小路通りにでたら、長蛇の列が目の前です。なにごとがおきたのか、とつらつらみるに、金平糖のお店が延々の列なのでした。
なるほど、とおもうのに1秒かかりませんでした。
黒田清子さまのご成婚の披露宴引き出物に選ばれたとありました。ニュースでちらっと見ました。
日本人はすごいなあ、とこの立派な列に感心しました。
おかげでかどうかわかりませんが、Zは満員で入れませんでした。
市バスが百万遍に着くとこの金平糖さん屋さんの前です、とながく広告しててました(最近はどうだか憶えてませんが)から、お菓子の名門でもあるし、ある程度もうかっているとは思ってましたが、このような列はかつて見たことがありません。たぶん、昨日とか明日とかの休日はもっと長いのでしょう。
わたくしは、ここの金平糖はみずから買ったことも食べたこともありますが、それほどまた非常に食べたくなるものでもありませんでした。
何百年も床の間においとけて、いつでも食べられるとか、災害の時などの非常食用にいいのかな、などと勝手に考えてました。ただ、ここの傍をとおるとあまいいい匂いがしますので、それはなかなか優雅でいいものだと思ってました。また、建物も古いし、店員の態度も大変立派だし、宮内庁御用達的資格は満点クラスでしょう。
どちらかというと、百万遍の北にある満月の阿闍梨餅とか角にあるかぎやまさあきの黄檗とかときわ木のほうが日常的おいしさではよりよいとは思いますが、なんといってもやんごとない状況でつかわれたので、この懐かしい金平糖に関心がむかうのもたいへんけっこうなのでしょう。

結局、F君との研究の話しは、傍にあるそば屋さんですませました。この建物は二階に思文閣という博物館があり、てづくり市などもふくめて百万遍界隈はこれからも人が集まってくるのでしょう。

タイトルとURLをコピーしました